Adobe アプリを消しても Mac で動き続ける Creative Cloud
ある Mole ユーザーが Lightroom を削除したところ、Core Sync、Creative Cloud、Creative Cloud Desktop App、Installer、Uninstaller が Mac に残ったままでした。どれも、あると思っていたアンインストール一覧には表示されていませんでした。これは特定のマシンだけの癖ではありません。Adobe のアプリを削除しても Creative Cloud には手が付かず、しかも Creative Cloud は1か所にまとまった1つのアプリではないからです。
テスト用の Mac に Creative Cloud 6.10.0.253 と Adobe Bridge 2026 をインストールし、順序を変えながら削除して、各ステップで何が残るかを記録しました。要点だけ言うと、Adobe のアプリを先に、Creative Cloud を最後に削除します。いくつかのファイルは Adobe 製品が何も残らなくなるまで残ります。ほかの Adobe アプリがまだ必要とするからです。
Creative Cloud は3つのフォルダにある8つのアプリ
Creative Cloud は、多くのアプリのように /Applications へインストールされるわけではありません。/Applications/Utilities の下にある root 所有のフォルダに、8つのアプリを置きます。
Adobe Creative Cloud:Creative Cloud 本体、Creative Cloud Helper、Creative Cloud Desktop App、Installer、Uninstaller、Diagnostics、約 265 MBAdobe Creative Cloud Experience:CCXProcess、約 167 MBAdobe Sync:Core Sync とその Finder 拡張機能、約 165 MB
4つ目のフォルダ /Applications/Adobe Creative Cloud には、ショートカットしか入っていません。さらに Adobe の各アプリには専用のフォルダがあり、たとえば /Applications/Adobe Bridge 2026 にはアプリ本体と Uninstall Adobe Bridge 2026 ショートカットが入っています。同じショートカットのコピーが /Applications/Utilities/Adobe Installers にもう1つあります。
残骸が見つけにくいのは、この配置のせいです。アプリは2〜3階層下のフォルダにあるので、/Applications の最上位だけを見る一覧では見落とされます。フォルダは root の所有なので、何かを移動する前に Finder が管理者パスワードを求めます。
動き続けているもの
Creative Cloud の大部分は、Creative Cloud.app ではなく、隣にあるこれらのフォルダから動いています。ログイン時には /Library/LaunchAgents にある3つのエージェントが、Creative Cloud、Adobe Desktop Service、CCXProcess を起動します。root のデーモン com.adobe.acc.installer.v2 は、Adobe のインストーラヘルパーを動かします。Core Sync は Finder 拡張機能を追加し、Adobe OS Extension は Finder のコンテキストメニューに Creative Cloud の項目を加えます。
テスト用の Mac では、Creative Cloud.app をゴミ箱に入れても、このどれも止まりませんでした。Core Sync、CCXProcess、Creative Cloud Helper、Adobe Desktop Service、AdobeIPCBroker はゴミ箱の中から動き続け、root として動く ElevationManager の Adobe Installer も動いたままでした。このように動き続けているものは、次のログアウトか再起動で止まります。ただし、それを再び起動するログイン項目は、誰かが削除するまで残ります。
ほかの Adobe アプリがまだ必要とするもの
Creative Cloud のファイルの一部は共有されています。Photoshop や Lightroom がまだインストールされているうちに削除すると、Creative Cloud の後片付けにはならず、それらのアプリを壊すことになります。
| 項目 | 残す理由 |
|---|---|
/Library/Application Support/Adobe/Adobe Desktop Common、約 519 MB |
Adobe Desktop Service がここにあり、Adobe の各アプリがそれに依存している |
/Applications/Utilities/Adobe Installers |
インストール済みの各アプリのアンインストール用ショートカットが入っている |
/Library/Application Support/Adobe/Creative Cloud Libraries |
ライブラリのアセットのローカルコピーで、Photoshop や Illustrator も読み込む |
/Applications/Utilities の Adobe Genuine Service |
Adobe のライセンス確認で、同じフォルダに専用のアンインストーラがある |
Adobe PCD、AdobeGCClient、NGL と Adobe-Hub-App のグループコンテナ |
すべての Adobe 製品が使うライセンス関連のコンポーネント |
そもそも掃除の対象にすべきでないものが2つあります。~/Creative Cloud Files にはあなた自身のファイルが入っています。Adobe は旧同期ファイルサービスのクラウド上のコピーを削除したので、このローカルのフォルダが唯一のコピーかもしれません。親フォルダの /Library/Application Support/Adobe と ~/Library/Application Support/Adobe には、すべての Adobe 製品の何かが入っています。
正しい順序で削除する
まず ~/Creative Cloud Files を、このフォルダの外にコピーします。ファイルを失わずに Creative Cloud をアンインストールするで、サインアウトするとこのフォルダの名前が変わる理由と、コピーの確認方法を説明しています。
次に、Adobe のアプリをすべて削除します。Creative Cloud で「アプリ(Apps)› すべてのアプリ(All Apps)」を開き、アプリの横にある「その他のアクション(More actions)」から「アンインストール(Uninstall)」を選びます。Creative Cloud が開かない場合は、「アプリケーション」フォルダ内にあるそのアプリ自身のフォルダで、Uninstall ショートカットをダブルクリックします。Adobe のオフラインでの削除手順も同じショートカットを案内しています。Adobe のアプリは、それぞれのメニューから終了してください。Bridge は通常の終了シグナルをクラッシュとして扱い、「予期しない理由で終了しました」というレポートを表示します。
そのあとで初めて、Adobe の Creative Cloud Uninstaller でデスクトップアプリを削除します。まず「修復(Repair)」を選び、それで解決しなければ「アンインストール(Uninstall)」を選びます。Adobe は、ほかの Creative Cloud アプリがなくなってからでないと最後まで進めさせません。コピーはすでに Mac の /Applications/Utilities/Adobe Creative Cloud/Utils/Creative Cloud Uninstaller.app にあり、ダウンロードは Adobe のデスクトップアプリ削除ページからできます。Creative Cloud Cleaner はすでに壊れたインストールのためのもので、より徹底したアンインストールではありません。その手順は Mac で Creative Cloud が削除できないときで扱っています。
アプリがすでにゴミ箱にあるとき
Creative Cloud.app をゴミ箱にドラッグした場合や、アンインストーラが一度も実行されていない場合も、残りはそのままです。/Applications/Utilities の3つのフォルダ、ショートカットのフォルダ、起動エージェントとデーモン、Adobe Desktop Common、Adobe OS Extension が残っています。ほかの Adobe アプリがなければ、これらはすべて削除でき、ユーザのライブラリにある com.adobe.acc…、com.adobe.accmac、com.adobe.ccd.helper、com.adobe.CCXProcess という名前のキャッシュ、環境設定、ログもいっしょに削除できます。Photoshop や Lightroom がまだインストールされている場合は、上の表の共有項目を残してください。
root 所有のフォルダを削除するには、管理者パスワードが必要です。削除後に一度再起動して、ゴミ箱から動き続けているものがない状態にします。
何が残っているか確認する
pgrep -il 'core sync|ccxprocess|creative cloud|adobe desktop service|adobeipcbroker'
ls -d /Applications/Utilities/Adobe* "/Applications/Adobe Creative Cloud"
ls /Library/LaunchAgents /Library/LaunchDaemons /Library/PrivilegedHelperTools | grep -i adobe
pgrep の出力がなければ、Creative Cloud のものは何も動いていません。表示された行は、まだ動いているプロセスです。ログイン項目を削除したあとなら、再起動しても戻ってきません。2つ目のコマンドで表示されるのは Adobe Genuine Service だけのはずで、ほかの Adobe アプリがインストールされている間は Adobe Installers も加わります。3つ目で表示されるのは、Genuine Service の com.adobe.agsservice.plist と、ほかの Adobe アプリが残っている間の com.adobe.AdobeDesktopService.plist だけのはずです。
Mole での扱い
Mole では、Creative Cloud は1行です。7つのヘルパーアプリはこの行にまとめられています。Core Sync や Uninstaller だけを削除しても、Creative Cloud が壊れ、サービスが動き続けるだけだからです。Creative Cloud.app がすでにない場合は、まだインストールされている最初のコンポーネントがその代わりになり、同じ一覧を持つので、途中まで削除されたインストールも一度で片付けられます。
何かを移動する前に、Mole はバックグラウンドのコンポーネントに終了を求め、終了しないものは停止させます。Creative Cloud が最後の Adobe アプリなら、そのフォルダ、起動項目、Adobe Desktop Common、キャッシュが初期状態で選択されます。ほかの Adobe アプリがインストールされている間は、共有項目はそもそも一覧に出ず、それ以外のシステムレベルの項目は選択されない状態で表示されます。ライブラリ(Creative Cloud が最後の Adobe アプリになった場合のみ)、Core Sync の状態、サインイン情報は表示されますが、あらかじめ選択されることはありません。~/Creative Cloud Files、Adobe の親フォルダ、ライセンス関連のコンポーネントは一覧に表示されません。root 所有のフォルダには管理者パスワードが必要で、ゴミ箱に移るので、そこから元に戻せます。
よくある質問
Core Sync は削除しても安全ですか?
Core Sync は Creative Cloud の同期エンジンで、Creative Cloud といっしょに削除するものです。同期したファイルはその中にはなく、~/Creative Cloud Files という別のフォルダにあります。何かを削除する前に、このフォルダをコピーしておいてください。
Creative Cloud をゴミ箱にドラッグするだけではいけないのはなぜですか?
フォルダは root の所有で、しかも大部分はアプリの隣にあるフォルダから動いています。アプリだけをドラッグしても、ほかの7つのアプリ、ログイン項目、バックグラウンドサービスはそのまま残り、ログインするたびに、そのログイン項目がサービスをまた起動します。
Lightroom を削除したのに、Creative Cloud が残っているのはなぜですか?
Creative Cloud は Adobe のアプリをインストールして管理しますが、どのアプリの一部でもありません。1つのアプリを削除しても、Creative Cloud と、それがほかの Adobe アプリと共有しているものはそのまま残ります。ほかの Adobe アプリが残っている間は、それが Adobe の意図した動作です。