Mac で ToDesk をアンインストールする方法と、アプリの外に残るもの
ToDesk をゴミ箱にドラッグしても、消えるのは「アプリケーション」にあるアプリ本体くらいです。インストーラは /Library に起動サービス、特権ヘルパー、オーディオドライバも置き、/etc の下にはデバイス登録ファイルを書き込みます。これらが残っている間は、終了したあとでもサービスの1つが ToDesk を再び起動できますし、再インストールすると以前と同じリモート操作デバイスとして戻ってきます。
2026年9月に、テスト用の Mac で ToDesk 5.1.0.0 の公式インストーラを実行し、Mole で削除しました。起動サービス、アンインストール用ヘルパー、サポートフォルダ、ログ、~/Library/ToDesk は消えました。残ったのは2つで、オーディオドライバと、reg.conf が1つだけ入った /private/etc/todesk です。この2つは手作業でゴミ箱に移し、それ以降は Mole も両方を一覧に表示するようになりました。以下のコンポーネント一覧は、最初は ToDesk 4.10.1.0 のインストーラで調べたもので、/etc のフォルダは 5.1.0.0 での実行で加わったものです。
ToDesk がアプリ以外にインストールするもの
ToDesk のサイトにある dmg はダウンローダで、ToDesk_Installer.app が本来のパッケージを取得します。私がテストしたバージョンでは ToDesk_5.1.0.0.pkg でした。このパッケージは「アプリケーション」以外にも広く書き込むため、管理者パスワードを求めます。
/Library/LaunchAgentsの2つの LaunchAgent:com.youqu.todesk.startup.plistとcom.youqu.todesk.session.plist/Library/LaunchDaemonsの3つのデーモン:com.youqu.todesk.service.plist、com.youqu.todesk.UninstallerHelper.plist、com.youqu.todesk.UninstallerWatcher.plist- 特権ヘルパー:
/Library/PrivilegedHelperTools/com.youqu.todesk.UninstallerHelper - サポートフォルダ:
/Library/Application Support/ToDesk - オーディオドライバ:
/Library/Audio/Plug-Ins/HAL/ToDeskOutputDriver.driver、テスト用の Mac ではバージョン 1.3.0 - デバイス登録フォルダ:
/private/etc/todesk、中身はreg.conf
アプリ本体は /Applications/ToDesk.app にあります。起動ファイルが残っている間は、終了しても閉じたままにはなりません。サービスの1つが ToDesk を動かし続けていて、アプリを終了してから起動ファイルがなくなるまでの間に、アプリを再び開くことがあります。このパターン全般は アンインストール後もアプリが動いているとき で扱っています。
各項目の正体と、残すもの
| 項目 | 内容 | 残すか削除するか |
|---|---|---|
/Applications/ToDesk.app |
アプリ本体 | 削除 |
5つの com.youqu.todesk 起動ファイル |
ログイン時と起動時に ToDesk のサービスを起動する | 削除。それらが起動するプログラムより先に |
com.youqu.todesk.UninstallerHelper |
/Library/PrivilegedHelperTools の特権ヘルパー |
削除。起動ファイルのあとで |
/Library/Application Support/ToDesk |
ToDesk のシステム用サポートフォルダ | 削除。起動ファイルのあとで |
ToDeskOutputDriver.driver |
Core Audio が読み込む ToDesk のオーディオ出力ドライバ | 削除 |
/private/etc/todesk |
デバイス登録。reg.conf が1つだけ |
判断次第。下記参照 |
~/Library/ToDesk |
record にあるセッションの録画 |
先に中身を確認。あなたのデータです |
~/Library/ToDesk はほかとは違います。ToDesk はセッションの録画を record フォルダに保存していて、それは残骸ではなく、あなたが作ったファイルです。私の環境ではセッションを録画したことがないので空でした。決める前に自分のフォルダを開き、残したいものはコピーしておいてください。
reg.conf には、この Mac の ToDesk 上の識別情報が入っています。ランダムな ID、GUID、デバイス名と、いくつかの非公開データです。インストーラはパッケージのレシートと同じ秒にこのファイルを書き込み、アプリを削除してもそのまま残ります。残しておくと、再インストールしたときに同じリモート操作デバイスとして戻ってきます。Mac を手放す場合や、新しいデバイスとして使いたい場合は削除してください。再インストールして以前のデバイスを使い続けるつもりのときだけ残します。
Mac 全体を「todesk」で検索して片付けるのはやめてください。Cursor など ToDesktop で作られたアプリは識別子に com.todesktop を含むので、同じ検索に引っかかります。上に挙げた正確なパスで判断してください。
この順序で削除する
- 残したい録画があれば
~/Library/ToDesk/recordからコピーします。 - ToDesk を終了し、
/Applications/ToDesk.appをゴミ箱に入れます。ToDesk がまた開いたら、それは動かし続けるためのサービスによるもので、その起動ファイルがなくなれば止まります。 - Finder で「移動 › フォルダへ移動」を選び、
/Library/LaunchAgents、続いて/Library/LaunchDaemonsを開いて、5つのcom.youqu.todeskファイルをゴミ箱に入れます。Finder が管理者パスワードを求めます。 - 次に、
/Library/PrivilegedHelperToolsのヘルパー、/Library/Application Support/ToDesk、/Library/Audio/Plug-Ins/HALのToDeskOutputDriver.driverを移し、デバイス ID を手放すと決めたなら/private/etc/todeskも移します。 - 再起動します。起動ファイルを移しても、launchd がすでに動かしているサービスは止まりません。そのため Mole はファイルを移す直前に各サービスを止めていて、手作業で削除した場合は再起動が同じ役割を果たします。
起動ファイルをヘルパーとサポートフォルダより先に削除するのは、それらのプログラムを指しているのが起動ファイルだからです。同じ片付けのユーザライブラリ側は Mac アプリ削除後の残骸ファイルを片付ける で説明しています。
何が残っているか確認する
pgrep -il todesk
ls /Library/LaunchAgents /Library/LaunchDaemons /Library/PrivilegedHelperTools | grep youqu.todesk
ls -d "/Library/Application Support/ToDesk" /Library/Audio/Plug-Ins/HAL/ToDeskOutputDriver.driver /private/etc/todesk ~/Library/ToDesk
pkgutil --pkgs | grep youqu
pgrep の出力がなければ、ToDesk のものは何も動いていません。ToDesk や ToDesk_XPCHelper のような行はまだ動いているプロセスで、起動ファイルがなくなっていれば再起動で消えます。2つ目のコマンドの出力がなければ、5つの起動ファイルとヘルパーは消えています。表示された行は、それぞれまだ残っているものです。3つ目は、どのパスについても「No such file or directory」と返るのが望ましい結果です。そのまま表示されたパスはまだ存在しています。~/Library/ToDesk や /private/etc/todesk を残すと決めたなら、それが表示されるのは想定どおりです。pkgutil の行はパッケージのレシート、つまりインストーラがパッケージデータベースに残した記録で、動作するプログラムではありません。
Mole での扱い
Mole では、ToDesk のシステム項目は上に挙げたパスの正確な一覧から取っていて、「todesk」で検索することはありません。そのため Cursor などの ToDesktop アプリは対象に入りません。5つの起動ファイル、ヘルパー、サポートフォルダ、ドライバ、/private/etc/todesk はすべて一覧に表示されますが、どれも初期状態では選択されていません。~/Library/ToDesk と、/var/folders の下にある2つのインストーラキャッシュ com.todesk.downloader と com.youqu.todesk.UninstallerClient も同じです。何を削除するかは、あなたがチェックして選びます。
Mole はまず ToDesk を終了し、アプリを移します。システム項目が移されるのは ToDesk.app がなくなってからで、管理者パスワードが必要になり、移したものはゴミ箱に入ります。選択した各サービスは、その起動ファイルを移す直前に止まります。ヘルパーとサポートフォルダは、残っている起動ファイルがどれもそこを指していないときにだけ移されます。UninstallerWatcher デーモンを選択していた場合、Mole はアプリを移す前にそれをオフにし、移動に失敗したらオンに戻します。ドライバは、コード署名が ToDesk の Team ID と署名識別子に一致するときだけ移し、/private/etc/todesk は、reg.conf 以外に何も入っていない本物のフォルダであるときだけ移します。動かし続けるためのサービスが途中で ToDesk を再び起動した場合は、すべての起動ファイルがなくなったあとで Mole がもう一度終了させます。アンインストーラの2つのパッケージレシートを消去するのは、アプリとこれらのシステム項目がすべてなくなってからです。
よくある質問
/private/etc/todesk は削除できますか?
はい、ToDesk.app を削除したあとなら削除できます。中身は reg.conf だけで、これはこの Mac の ToDesk 上のデバイス識別情報です。残しておくと、再インストールしたときに同じデバイスとして戻ってきます。削除には管理者パスワードが必要です。
ToDesk をアンインストールすると、セッションの録画も消えますか?
アプリをゴミ箱に入れても、録画には手が付きません。録画は ~/Library/ToDesk/record にあり、Mole はこのフォルダを一覧に表示しますが選択はしないので、チェックしない限り残ります。
ToDesk を終了しても、また開くのはなぜですか?
起動サービスの1つが ToDesk を動かし続けているからです。アプリと5つの com.youqu.todesk 起動ファイルをゴミ箱に入れて再起動すれば、閉じたままになります。