Mac の起動が遅いとき、起動とログインを分けて調べる
パスワード画面まで長く待つ Mac と、デスクトップはすぐ出ても使えるまで待つ Mac では、調べる場所が違います。設定を変える前に待ち時間の位置を記録し、条件を一つだけ変えて同じ区間を比較します。
起動時間とログイン時間を分ける
同じ周辺機器、同じアカウントで通常の再起動を行い、基準にします。パスワードを入力している時間まで合計せず、次の地点を記録してください。
| 区間 | 記録すること | 最初の比較 |
|---|---|---|
| 電源投入からパスワード画面 | 認証情報を入力できるまでの時間 | 操作前から待ち時間があるか |
| パスワード送信からデスクトップ | 送信後の時間 | FileVault の解除か、セッションの読み込みか |
| デスクトップから作業開始 | ローカルフォルダと普段のアプリが応答するまで | ウインドウの復元やログインアプリの処理か |
FileVault は暗号化されたデータへのアクセスを保護します。認証も起動記録の一部です。最初のパスワード画面で起動が終わったと判断せず、計測のために FileVault を無効にしないでください。パスワード入力後の進行は別に記録します。
壁紙の表示は一つの目印ですが、作業できる状態の証明ではありません。毎回同じローカルフォルダとアプリを開き、どちらで待つかを確かめます。
ウインドウを復元せずにログインする
書類を保存して通常の再起動を選び、確認画面で再ログイン時にウインドウを開き直す項目を外します。Apple はこれをログイン時に開くアプリとは別に説明しています。
この比較ではログイン項目を変えません。ログイン後は決めたフォルダとアプリだけを開きます。早く使えるようになるなら、無関係なサービスを止めず、次は復元するアプリを減らして試します。
後の再起動でウインドウ復元を再び選べます。強制的にシステム終了したり確認画面を省略したりすると前回の選択を引き継ぐことがあるため、同じ比較にはなりません。
ログイン項目とバックグラウンド処理を比較する
Apple のログイン項目の説明では、ログイン時に開く項目と、更新や同期などをバックグラウンドで行う許可が分かれています。バックグラウンド項目には閉じられるウインドウがあるとは限りません。
一時的な比較には、Apple の手順どおり Shift を押しながらログインボタンをクリックし、Dock が出るまで押し続けます。そのセッションのログイン項目を抑えますが、すべてのバックグラウンドサービスが止まった証拠にはなりません。
同じ区間が改善したら元の一覧を記録し、用途が分かる不要不急のアプリを一つずつ試します。必要な機能が止まれば元に戻します。操作と所有元の確認は起動プログラムのガイドを参照し、名前だけでサービスのファイルを消さないでください。
会社が管理するセキュリティや端末管理ソフトは管理者に相談します。必要な機能を失ってまで一覧を短くする必要はありません。
空き容量と直近のアップデートを確認する
Apple は起動ディスクの空き容量不足を Mac が遅くなる原因の一つに挙げています。システム設定でストレージを確認し、空き容量を控え、内容を特定してから移動や削除を決めます。
ほぼ満杯なら起動ディスクの容量ガイドに沿って整理し、元のログイン比較を繰り返します。システムデータが大きいだけで不明なフォルダを消したり、キャッシュが減れば起動も速くなると考えたりしないでください。
Apple はアップデート後も設定処理が続くと説明しています。索引作成、アセットのダウンロード、アプリの更新などです。更新後に遅くなったなら、処理が落ち着いてから通常の起動を比較します。すべての Mac に通用する待ち時間はありません。
更新後のデスクトップ操作が遅いままなら、起動設定を繰り返し変えずに更新後のガイドへ進みます。
セーフモードで比較する
セーフモードは起動時に読み込むソフトを制限し、ほかの検査も行います。原因の切り分けには使えますが、起動速度の基準にはなりません。一部機能の動作も変わります。
Apple シリコンではシステム終了後、起動オプションが出るまで電源ボタンを押し続けます。起動ディスクを選び、Shift を押しながらセーフモードで続けるボタンを選びます。Intel では電源投入または再起動の直後から、ログイン画面まで Shift を押します。
同じ症状を調べ、通常の再起動でセーフモードを終了します。セーフモードだけで改善し、通常起動で再発するなら、除外されたソフトを調べます。通常起動後も改善した場合、追加の比較なしに特定のアプリが原因だったとは言えません。
セーフモードのガイドで結果と制限を確認できます。起動自体が完了しない場合はログイン項目の実験を続けず、Apple の手順からリンクされた起動画面の案内に従います。
再確認して、戻せる結果を残す
変更内容を控え、次の通常再起動で同じ地点を比較します。待ち時間が改善し、関連アプリの必要な機能も使えると確認できた変更だけを残します。
変わらなければ元に戻してから次を試します。パスワード画面前の再現する遅延と、ログイン後に一つのアプリだけが遅い状態を分け、サポートへもその区別を伝えます。
Mole が扱う範囲
Mole Mac の起動には、ログイン項目とバックグラウンドサービス、Launch Agent や Launch Daemon がまとまります。検証して管理できる項目にはスイッチがあり、システム側の操作が必要な項目はシステム設定へ案内し、保護対象は直接切り替えられません。
用途を確認した項目を調べ、通常ログインで比較するために使えます。この一覧はファームウェア、FileVault の解除、起動全体の時間を測るものではありません。
よくある質問
起動を速くするために FileVault を無効にすべきですか?
この調査では有効のままにします。パスワード画面と認証後の進行を分けて記録し、速度の比較にセキュリティ設定の変更を混ぜないようにします。
デスクトップが見えてもすぐ使えないのはなぜですか?
ウインドウの復元、ログインアプリ、バックグラウンド処理が続いている場合があります。復元しないログインと、ログイン項目の一時抑制を別々に比較します。
セーフモードで改善すれば問題のアプリが分かりますか?
いいえ。複数の条件が変わっています。通常再起動で再発を確認してから、用途の分かる起動項目を切り分けます。