Windows アプリをアンインストールした後に残るファイル
Windows のインストール済みアプリ一覧から消えても、すべてのファイルが消えるとは限りません。AppData の設定、ユーザーフォルダーのモデル、まだ動いているプロセスは別々に確認します。Mole Windows 版でアンインストールをテストする中でも、繰り返し出てきたケースです。
アンインストーラーの処理を最後まで進める
Windows 11 では設定の「アプリ」「インストールされているアプリ」、Windows 10 では「アプリと機能」から削除します。従来のプログラムはコントロール パネルの「プログラムと機能」にも表示されます。Microsoft のアンインストール手順で入口を確認できます。サービス、ショートカット、登録を処理する必要があるため、先に Program Files のフォルダーを消さないでください。
いくつもの画面を進める必要があるアプリもあります。テストした中国語版 360 Compressionでは再インストールが既定で、主ボタンも再インストールになっており、直接削除を選ぶとアンインストールできました。WPSはデータ削除を尋ねる前に更新、修復、ストレージ管理を提示し、Thunderはダウンロード履歴を既定で残しました。ウインドウが開いただけでは完了とはいえません。
winget で入れたアプリは winget からも削除できますが、登録されたアンインストールコマンドが実行されるため、ユーザーデータを残すかは各アンインストーラー次第です。winget の説明にある --purge はポータブルパッケージ用で、すべてのアプリの個人データを消す汎用スイッチではありません。
残ったフォルダーの内容を確認する
再インストール後に続きを使えるよう、個人データを残すアプリがあります。フォルダーが残るだけで失敗とは判断できません。ブラウザープロファイルにはパスワードやブックマーク、チャットアプリには会話、ローカル AI アプリにはモデルやログイン状態が入ります。
| 場所 | テストで確認した内容 | 削除前の判断 |
|---|---|---|
%APPDATA%\Jan |
モデル、会話、アシスタント、拡張機能、設定 | 再利用するなら残す。必要なモデルや会話をバックアップする |
%USERPROFILE%\.lmstudio |
LM Studio のモデルとローカルデータ | モデルを再取得できるか確認し、必要なデータをコピーする |
%USERPROFILE%\.workbuddy |
WorkBuddy の会話、データベース、ログイン状態 | 履歴を戻すなら残し、不要と決めてから削除する |
%USERPROFILE%\WorkBuddy |
WorkBuddy が生成した作業文書 | 個人ファイルとして必要な文書をコピーする |
これらは既定の場所です。Jan などでは保存先を変更できるため、変更済みなら設定で確認します。クラウド同期は独立したバックアップではなく、削除も別の機器に伝わります。削除の影響を受けない別コピーを保存してください。
Jan、LM Studio、WorkBuddyのガイドにパスと確認手順があります。テストではログインやモデルのダウンロードは行っていません。空のフォルダーを削除できても、大きなモデル群や同期データの検証にはなりません。
ウインドウを閉じてもモデルサーバーが残ることがある
Jan は別プロセスの llama-server.exe でモデルを実行します。このテストでは、ウインドウを閉じ、アンインストールを終えても、データ内の llamacpp から動き続けていました。ファイルを開いたままでフォルダーを削除できないため、Jan でモデルを停止して終了し、タスク マネージャーで残るプロセスを確認します。
PowerShell で読み取りだけの確認を行えます。
Get-Process Jan, llama-server -ErrorAction SilentlyContinue
Test-Path "$env:APPDATA\Jan"
Test-Path "$env:USERPROFILE\.lmstudio"
Test-Path "$env:USERPROFILE\WorkBuddy"
最初のコマンドに結果があれば、その名前のプロセスが動いています。別のツールが同じ名前のサーバーを使う場合もあるため、終了前に実行ファイルの場所を確認します。残りはフォルダーがあれば True、なければ False を返します。データを残したなら True は正常で、中身がすべて削除済みアプリのものだという証明でもありません。
起動項目と共有コンポーネントを分ける
このテストで WorkBuddy は、削除したプログラムを指す起動項目と二つのファイアウォール規則を残しました。起動項目からはもう実行できませんが、規則は残ります。対象パスを確かめてから項目を判断します。他の Tencent アプリが使うセキュリティ部品や共有データは残す必要があり、開発元の名前だけでは所有関係を判断できません。
サービスやタスクは設定のスタートアップ一覧にすべて出るわけではありません。ドライバーもアプリのアンインストーラーで処理します。Voicemeeter Banana は仮想オーディオ機器の削除完了に再起動を求めました。テスト PC は再起動していないため、ガイドにもその限界を記載しています。
データをコピーする前に書き込みを止める
会話やローカルツールはデータベースを使うことが多く、まだ本体へ反映していない書き込みが補助ログに入る場合があります。最大のファイルだけでは復元できるコピーにならないことがあります。書き出し機能を優先し、フォルダーをコピーするなら処理を止め、通常の手順で終了します。
Jan のモデルサーバーが残る場合も、すべての llama-server.exe を一括終了せず、場所と所有者を確認します。コピー後は書き出した内容を調べるか、コピーを使って開発元が対応する復元手順を試します。コピー完了と復元成功は別の確認です。
四つの状態を確認する
アンインストーラーが完了したか再起動を求めたかを確認し、アプリ一覧を更新します。まだ起動できるか、残るプロセスは誰のものか、個人フォルダーや共有部品を判断どおり残せたかも確認します。履歴を残すと決めたチャットフォルダーは、残っていて正常です。
Jan、LM Studio、WorkBuddy は未ログイン・モデル未取得でのテストです。記録したフォルダーとアンインストール挙動の確認であり、モデルを入れた状態、同期会話、すべてのカスタムパスの検証ではありません。実際の設定を確認し、大切なデータを先にバックアップします。
既定の AppData がなくても、変更した保存先のデータが消えたとはいえません。残るプロセスには再起動待ちや共有ソフトの場合もあります。保存したデータ、未完了の削除、共有部品を分けて判断します。
Mole で自分が確認する範囲
Mole はアプリ自身のアンインストーラーを先に実行し、成功後に選択済みの残存データを処理します。中止・失敗ならファイルは残ります。モデル、設定、文書は確認対象で、個人データは既定で選ばれず、ブラウザープロファイルや会話履歴も一括選択されません。共有データは別のインストール済みアプリが必要とするか確認します。
ファイルはごみ箱へ移し、レジストリ項目は削除前にバックアップします。ごみ箱にある間は復元できます。大きすぎるフォルダーには Windows が完全削除を別途確認し、その場合はごみ箱から戻せません。ファイアウォール規則は名前を表示しますが、Mole は削除しません。
テスト済みアプリとアンインストールガイドで、バックアップが必要な内容を確認してから進めてください。