Claude CodeやCodexでMacの空き容量を安全に増やす方法
最近は、Claude CodeやCodexを開いて「ディスクがいっぱいなので原因を調べて」と入力する人が増えています。エージェントの使い道としては理にかなっています。何百ものフォルダを読み、~/Library/Developer/Xcode/DerivedData はビルド出力、~/Library/Containers/com.tencent.xinWeChat はチャット履歴だと見分け、その両方をわかりやすい言葉で説明できるからです。危ないのはその一歩先です。同じエージェントが du の一覧を自分なりに読んで rm -rf を組み立て、ホームフォルダに対して実行してしまうことがあります。シェルのコマンドにはプレビューもゴミ箱もなく、何を削除したかの記録も残りません。
このガイドでは、もっと安全な役割分担を紹介します。読んで説明するのはエージェント、削除するのはプレビュー機能を持つクリーンアップツールで、その間であなたが承認します。ここで使うツールは、Moleの無料のコマンドライン版であるMole CLIと、その公式エージェントスキルです。このスキルは、Claude Code、Codex、Cursorなどのエージェントに使い方を教えます。ドライランを備えたツールであれば、同じ習慣はほかのツールでも使えます。
エージェントにrmでファイルを削除させるべきでない理由
エージェントが得意なのは、クリーンアップのあいまいな部分です。大きなフォルダツリーをたどる、パスを持ち主のアプリに結びつける、4000個の項目からどの12個を見るべきか順位を付ける、といった作業です。一方、あるパスを削除しても安全かどうかを決めるのは別の種類の問題です。毎回同じ答えが返ること、そして自分で確認できるリストが必要ですが、モデルはどちらも提供できません。詳しい議論はAI Mac クリーナー、モデルが決めていいことと決めてはいけないことにあります。
実際には、エージェントが生のシェルコマンドでクリーンアップすると、4つのものが欠けます。
- プレビュー。
rmは実行した瞬間に動きます。目に入るのはコマンドだけで、それが展開される3,000個のパスは見えません。 - 元に戻す手段。
rmで削除したファイルはゴミ箱を通りません。バックアップがなければそれきりです。 - 記録。 翌週あるアプリの設定が消えていても、そのクリーンアップが触れたのかどうかを教えてくれるものはありません。
- 触れてはいけないもののリスト。 キャッシュのような名前のフォルダに、セッション、署名鍵、ほかのアプリがまだ書き込んでいるデータベースが入っていることを、エージェントは知らないかもしれません。
この用途のために作られたクリーンアップツールには、この4つがすでに備わっています。エージェントの仕事は、その出力を読んであなたに尋ねることになります。
セットアップ
HomebrewでMole CLIをインストールし、続けてスキルをインストールします。
brew install mole
npx skills add tw93/Mole -a claude-code codex cursor -g -y
2つ目のコマンドは、Claude Code、Codex、Cursorにまとめてスキルをインストールします。使わないエージェントはコマンドから外してください。エージェントのプラグイン機能を使いたい場合は、Claude Codeで /plugin marketplace add tw93/Mole に続けて /plugin install mole@mole を、Codexで codex plugin marketplace add tw93/Mole に続けて codex plugin add mole@mole を実行します。あとでスキルを更新するには npx skills update -g -y を使います。
ほかに設定は要りません。次にディスク容量のこと、削除したいアプリのこと、Macが遅い理由を尋ねると、エージェントがスキルを読み込んでそれに従います。
スキルがエージェントに課す4つのルール
スキルは短いMarkdownファイルで、大部分はコマンドではなくルールです。あなたのファイルにとって重要なのは次の4つです。
- 変更する前に読む。 エージェントはまず読み取り専用のコマンドで答えます。ディスク使用量は
mo analyze --json、メモリとCPUはmo status --json、過去のクリーンアップはmo history --json、インストール済みのアプリはmo uninstall --list、そしてすべての--dry-runです。これらは確認なしで実行しても安全です。 - 削除はすべてプレビューする。 クリーンアップの前に、エージェントは
--dry-run付きで実行し、結果を要約します。合計、大きいグループ、そしてグループごとに完全に削除されるのか、ゴミ箱に移るのか、作り直すのにダウンロードが必要なのかを伝えます。 - 削除するコマンドを入力する前に尋ねる。 エージェントから実行すると、
mo cleanは呼び出された瞬間に確認なしで始まります。そのため、合意は先に会話の中で済ませておく必要があります。「なぜディスクがいっぱいなの?」は質問であって同意ではありません。プレビューを見たあとの「それを片付けて」が同意です。 - 一部の手順はあなたに任せる。 アプリのアンインストール、一覧からの項目選択、管理者パスワードが必要な操作は、あなた自身のターミナルで行います。エージェントは正確なコマンドを示して止まります。
sudoを実行することも、パスワードを尋ねることもありません。
さらに2つの小さなルールが、よくある抜け道をふさぎます。エージェントが使えるのはスキルに載っているコマンドとフラグだけなので、--force を勝手に作り出すことはできません。また、Moleがスキップしたり保護したりしたパスを、エージェントが代わりに rm で削除することも許されません。スキップはMoleの答えです。
実際のやりとり
たとえば「Macのディスクがもうすぐいっぱいだと表示される。何が使っているの?」と入力したとします。
エージェントはまず mo --version を実行してmacOS版と話していることを確かめ、次に mo analyze --json を実行します。返ってくるのは、ホームフォルダ内の大きな場所とバイト単位のサイズ、complete、partial、unavailable のいずれかを取る scan_status、そしてMoleがキャッシュと認識したフォルダに付く cleanable: true のようなフラグです。上位2、3件については、中身を見るために mo analyze --json をもう一度実行することもあります。
そのうえで、見つけたものを対処できる担当に振り分けます。
| 見つかったもの | 担当 |
|---|---|
| アプリのキャッシュ、ログ、削除済みアプリの残りファイル | mo clean |
| プロジェクト内のビルド出力と依存関係フォルダ | mo purge |
| もう使っていないインストール済みアプリ | mo uninstall、あなたが実行 |
| 「ダウンロード」内のインストーラ | mo installer、あなたが実行 |
| 書類、写真、音楽、仮想マシン、iPhoneのバックアップ | あなたが判断。これらを削除するMoleのコマンドはありません |
最後の行はほかの行と同じくらい重要です。よい回答は、そのうち40 GBがParallelsの仮想マシンだと伝えて判断をあなたに任せ、それを削除できるコマンドを探したりはしません。
容量を取り戻したい場合、エージェントは mo clean --dry-run を実行します。要約は会話に表示され、すべての候補パスが ~/.config/mole/clean-list.txt に書き出されます。エージェントはこのファイルを読んで、何かが起きる前に「Slackの履歴は入ってる?」といった質問に答えられます。また、mo clean はデフォルトでゴミ箱を空にすることも伝えます。わざとゴミ箱に残している人も多いからです。あなたが「はい」と言ってはじめて mo clean を実行します。
あなたに残る手順とその理由
管理者の手順。 一部のシステムキャッシュには管理者パスワードが必要です。エージェントから実行した mo clean はユーザーレベルの部分だけを片付けてシステムの部分はスキップし、そのことを表示します。両方を片付けたいときは、エージェントはあなた自身のターミナルで mo clean を実行するよう頼みます。そこではMoleが自分でパスワードを尋ね、1回ですべてを処理します。半分を今、残りをあとで、ということはしません。2回目の実行では再スキャンが走り、1回目の作業を繰り返すことになるからです。
アプリのアンインストール。 エージェントは mo uninstall --list でアプリを見つけ、mo uninstall --dry-run <name> で何が一緒に削除されるかを正確に示せます。アプリ本体、そのキャッシュ、そしてあなたが別に選ばない限り残る設定とデータを並べた「Personal data kept」の一覧です。実際のアンインストールはターミナルがないと実行を拒否するので、mo uninstall <name> はあなた自身が実行します。削除されたファイルはゴミ箱に移ります。以前削除したアプリがまだ何か残している場合は、Mac アプリ削除後の残骸ファイルを片付けるを参照してください。
プロジェクトフォルダ。 mo purge --dry-run は、オフラインで再ビルドできるビルド出力と、元に戻すのにダウンロードが必要な node_modules などの依存関係フォルダを一覧にします。一部のプロジェクトだけを片付けたい場合、エージェントは mo purge をあなたに渡します。その選択リストで対象を選べます。
あとで確認する
実際に実行したあと、エージェントはコマンド自身の要約と mo history --json --limit 1 を読み、何が削除され何がスキップされたかを伝えます。スキップされた項目を再試行することはありません。Moleは使用中のファイルや保護されたファイルを意図的にスキップしているからです。
このログは、たいてい1週間後に出てくる「あのクリーンアップで自分のファイルが消えた?」という疑問にも答えます。エージェントにそのまま尋ねてください。mo history --json --limit 200 からそのパスとその配下にあるものを探し、日付がもっと古ければ削除ログ全体を読みます。一致しなければ、Moleにはそれを削除した記録がないということです。何も削除しなかったという証明とは違うので、エージェントもそう伝えるべきです。
あるフォルダを今後のクリーンアップからずっと外したいときは、エージェントに保護するよう頼みます。あなたが同意したあとでそのパスを ~/.config/mole/whitelist に追加し、mo clean --dry-run を改めて実行して、そのパスが一覧に出なくなったことを確かめます。
ほかのツールを使う場合
スキルはMole専用ですが、そのルールはMoleに限りません。ほかのツールでエージェントにクリーンアップを頼むときは、セッションの最初に次のような文を貼り付けてください。
何かを削除する前に、まず一覧を見せて、どの項目がゴミ箱に移り、どの項目が完全に削除されるかを教えてください。
ツールのdry-runかプレビューモードを使い、rmやfind -deleteは使わないでください。sudoは実行しないでください。
ファイルを削除するコマンドは、私が「はい」と言うまで実行せず、終わったら何を削除し何をスキップしたかを教えてください。
ツールに存在しない保護パスのリストやログが、これでエージェントに備わるわけではありません。それでも、プレビューと判断を本来あるべき場所に戻せます。ツールにかかわらず残しておくべきものについては、Mac クリーナーが絶対に消してはいけないものとMac のキャッシュはどこまで削除してよい?でフォルダを1つずつ見ています。
よくある質問
MoleのスキルはどのAIエージェントで使えますか?
インストールコマンドに書かれているのはClaude Code、Codex、Cursorで、npx skills はスキルファイルを読むほかのエージェントにもインストールできます。Claude CodeとCodexは、それぞれのプラグインマーケットプレイスからもインストールできます。エージェントにはMac上のシェルが必要なので、ターミナルを持たないチャット専用のアシスタントではMoleを実行できません。
エージェントが確認なしにファイルを削除することはありますか?
スキルはそうしないよう指示しています。削除するコマンドは、プレビューのあと、会話であなたが「はい」と言ってからでなければ実行しません。ただし、これはエージェントへの指示であって鍵ではありません。シェルコマンドに対するエージェント自身の承認プロンプトはオンのままにし、権限設定で rm や mo clean を事前に承認しないでください。アンインストールと管理者の手順はそもそもエージェントからは実行できず、あなたのターミナルが必要です。
エージェント経由でクリーンアップすると、MoleのアプリやCLIを単独で使うより多く削除されますか?
いいえ。エージェントが実行するのはあなたが入力できるのと同じCLIコマンドで、保護されるパスもプレビューも同じです。エージェントが加えるのは読むことと説明することです。どのフォルダがどのアプリのものか、そしてどのコマンドが扱うのか、あるいはどのコマンドも扱わないのかを伝えます。
Mole CLIは無料ですか?
はい。Mole CLIはGPL-3.0のオープンソースで、スキルも同じリポジトリに含まれています。Mole for Macは、入力するよりクリックしたい人向けの別の有料アプリです。エージェントが触れるのは多くても1回で、アンインストールするアプリを選ぶときのように、ウィンドウのほうが向いている手順に限られます。
Windowsでも使えますか?
はい、Mole CLI for Windowsで使えます。こちらには独自のコマンドがあり、ごみ箱や管理者の手順についてのルールも別です。スキルは mo --version を読み、自動的にWindows向けの説明に切り替えます。このガイドのWindows版はClaude CodeやCodexでWindowsの空き容量を安全に増やす方法です。
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