Mole CLI for WindowsとMole for Windowsの違い
Windowsで動くMoleは2つあります。Mole CLI for WindowsはGPL-3.0ライセンスの無料オープンソースのPowerShellツールで、mo と入力して起動します。Mole for Windowsは有料のネイティブデスクトップアプリで、5つのタブとトレイアイコンを備えています。1つの製品の体験版と製品版という関係ではありません。別々に作られた別のプログラムで、どちらを使うにももう一方をインストールする必要はありません。この記事では、両者の違い、それぞれの入手先、両方を使うときに知っておきたいことを説明します。
ひと目でわかる違い
Mole CLI for Windows(mo) |
Mole for Windows | |
|---|---|---|
| ライセンス | 無料、オープンソース、GPL-3.0 | 独自ライセンスの有料アプリ |
| 価格 | 無料 | 2台のWindows PCで使える買い切り |
| インストール | scoop install mole、またはGitHubのwindowsブランチのスクリプト |
mole.fit/windowsのインストーラーのみ |
| 対応環境 | Windows 10と11、Windows PowerShell 5.1 | Windows 10 22H2とWindows 11、x64とArm64 |
| 削除の前に | --dry-run で計画を表示 |
行ごとに選ぶか残すかを決められる確認一覧 |
| 削除方法 | clean と purge は完全に削除、アンインストールの残留ファイルはごみ箱へ |
アンインストールの残留ファイルはごみ箱へ移し、レジストリ項目はバックアップ、キャッシュの削除は設定に従う |
| 保護するパス | mo clean --whitelist、%USERPROFILE%\.config\mole に保存 |
除外項目を %LOCALAPPDATA%\Mole に保存 |
| ターミナルのみ | mo purge、--dry-run、mo history --json、スクリプト |
- |
| アプリのみ | - | wingetによるアプリの更新、スタートアップ一覧、ディスクマップ、リアルタイムのステータス、トレイのツール |
それぞれの入手先
CLIはtw93/Moleリポジトリの windows ブランチとScoopで公開しています。scoop install mole でインストールされるのはCLIで、デスクトップアプリではありません。リポジトリにはスクリプトによるインストール方法もあり、ブランチをクローンすれば install.ps1 を実行する前にコードを読めます。
デスクトップアプリはmole.fit/windowsからのみダウンロードできます。SmartScreenが表示されたら、発行元がFaberon Technology Limitedであることを確認してください。空欄または異なる場合は、ファイルを削除してダウンロードし直してください。
リポジトリには、MoleはGitHub、Scoop、mole.fitでのみ配布すると明記しています。「Moleベース」のアプリを配っているサイトや、エンコードされたコマンドをターミナルに貼り付けるよう求めるサイトはMoleではありません。名前が似ていることも判断材料になりません。名前にmoleを含む無関係のプロジェクトがいくつかあるためです。
共有しないもの
Macでは、Mole CLIとMac版Moleがディスク上の保護リストと操作ログを共有します。Windowsは違います。CLIはホワイトリストと operations.log を %USERPROFILE%\.config\mole に、アプリは除外項目、統計、レジストリのバックアップを %LOCALAPPDATA%\Mole に保存します。片方でフォルダーを保護しても、もう片方では保護されません。
ライセンスも別です。Mac版のライセンスではMole for Windowsを認証できず、無料のCLIでアプリの機能が使えるようになることもありません。1台のPCで両方を使う場合は、保護するパスをそれぞれに設定し、両方で同時にクリーンアップを始めないでください。実行中に互いを調整する仕組みはありません。
ターミナルだけでできること
mo purge はプロジェクトフォルダー内のビルド成果物をスキャンし、完全に削除します。スキャンするフォルダーは mo purge --paths で指定します。デスクトップアプリに同等の機能はなく、クリーンアップの一覧が扱うのはパッケージマネージャーのキャッシュで、プロジェクトのビルドフォルダーは対象外です。
スクリプトに組み込めるのもCLIです。mo clean、mo uninstall、mo optimize、mo purge は --dry-run に対応し、何も変更せずに計画だけを表示します。mo history --json は操作ログをデータとして出力し、mo analyze D:\ は別のドライブを分析します。PowerShellを管理者として実行すると、mo clean --system でシステムレベルのクリーンアップも加わります。管理者権限がない場合、これらのシステムの手順はスキップされます。
本番の実行前にドライランの結果を読んでおきます。clean と purge はごみ箱を使わないため、実行が終わった後に元に戻す手段はバックアップしかありません。
アプリだけでできること
アプリは、コマンドの出力より一覧を読みたい人のために作っています。クリーンアップは何かを変更する前に各行を表示します。再生成されるキャッシュは選択済みで、オフラインのダウンロード、設定、個人データを含むフォルダーは自分で選びます。使用中のキャッシュはスキップします。
アンインストールはまずアプリ自身のアンインストーラーを実行し、それが成功した後にだけ、選択した残留ファイルをMoleが処理します。残留ファイルはごみ箱へ移し、レジストリ項目は削除前に %LOCALAPPDATA%\Mole\backups へ .reg ファイルとして保存するので、必要なものを復元できます。ブラウザープロファイル、メールプロファイル、チャット履歴が一括選択されることはありません。
アプリタブではwingetでほかのアプリの更新を確認・適用でき、サインイン時に起動するプログラムも一覧できます。セキュリティ、デバイス管理、VPN、プロキシの項目はロックされたままです。分析はドライブやフォルダーを階層ごとに開けるマップとして描きます。ステータスはCPU、メモリ、ディスク、ネットワークを、その裏にあるプロセスとあわせて表示し、トレイから画面オン維持と「画面を拭く」をワンクリックで使えます。問題が起きたときは「Doctorを実行」でレポートを作成でき、送る前に内容を読めます。
どちらを選ぶか
PowerShellで作業している、まず --dry-run を読みたい、スクリプト用にJSONが必要、プロジェクトのビルド成果物を片付けたい、あるいは単にお金をかけたくないなら、CLIが向いています。最初は mo clean --dry-run から始めます。何も削除せず、その出力を見ればこのPCに対処する価値のある問題があるかがわかります。
確認一覧、ごみ箱とレジストリのバックアップを伴うアンインストール、アプリの更新、スタートアップ一覧が欲しい場合や、ターミナルを開くことのない人のためにセットアップする場合は、アプリが向いています。各有料ツールは購入前に2回試用でき、購入後14日以内なら返金できます。ダウンロード、ライセンス認証、復元の手順はWindowsヘルプにまとめています。
Mole同士ではなくほかのクリーナーと比べたい場合は、CCleaner代替ツールのガイドを参照してください。