WindowsでChromeのキャッシュを削除する方法
Chrome のキャッシュは、画像やスクリプト、コンパイル済みのコードを手元に残したもので、一度見たページを次に開くときの表示を速くします。Windows ではユーザープロファイルのフォルダーに保存され、Chrome のプロファイルを複数使っていると数 GB に達することも珍しくありません。キャッシュの削除そのものは安全で、Chrome が自動で作り直しますが、同じダイアログに Cookie や閲覧履歴も並んでいて、サインアウトされたり残したかったものが消えたりするのはこちらのチェックボックスです。
削除するデータを選ぶ
| データ | 内容 | 削除すると |
|---|---|---|
| キャッシュされた画像とファイル | ページのリソースのコピー | 次回の訪問時にサイトの画像やスクリプトが再読み込みされる |
| Code Cache、GPUCache、シェーダーキャッシュ | コンパイル済みスクリプトとグラフィックスの処理結果 | Chrome が再コンパイルするため、最初の数回は読み込みが少し遅くなる |
| Cookie と他のサイトデータ | サインイン状態、サイトの設定、Web Storage、IndexedDB | サイトに再度サインインが必要になり、オフライン用のサイトデータも消える |
| 閲覧履歴 | 訪問したページの一覧 | 履歴、新しいタブのショートカット、アドレスバーに出るそれらのサイトの候補 |
| パスワード、ブックマーク、拡張機能 | 保存してあるアカウントのデータ | キャッシュの削除では消えず、それぞれ別の画面で管理する |
ディスクの空きを増やしたい場合や、ページが古い表示のままの場合は、上の 2 行で十分です。Cookie を削除する価値があるのは特定のサイトが正しく動かないときだけで、その場合もそのサイトに限って削除します。
Chrome からキャッシュを削除する
Google の閲覧データ削除の手順では、右上の「その他」アイコン(点が 3 つ)から「閲覧履歴データを削除」を選びます。アドレスバーに「閲覧履歴データを削除」と入力して表示される候補を選ぶか、Ctrl + Shift + Delete を押す方法もあります。
- 期間を選びます。「全期間」ならキャッシュ全体を削除でき、特定のページが急におかしくなっただけなら「1 時間以内」で足ります。
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます。
- 削除するつもりがなければ、「Cookie と他のサイトデータ」と「閲覧履歴」のチェックは外します。
- 「データを削除」を選びます。
Cookie を削除しても Chrome 自体からはサインアウトされず、同期もオフになりませんが、Google の説明にあるとおり一部のサイト設定が消えるため、サイトへ再度サインインが必要になることがあります。同期が有効なあいだは、削除した履歴が同じアカウントでログインしている他のデバイスからも消えます。キャッシュの掃除でこのチェックには触れないほうがよい、もう一つの理由です。
特定のサイトだけがおかしい場合は、そのサイトを開き、アドレスの左にあるアイコンを選んで「サイトの設定」から「データを削除」を選びます。ほかのサイトに影響せず、そのサイトの Cookie とストレージだけを削除できます。
ディスク上のキャッシュフォルダーを探す
ダイアログにはキャッシュが使っている容量が表示されないため、サイズを知りたいときは Chrome のユーザーデータフォルダーを見ます。Win + R を押して、次を貼り付けます。
%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data
ここではプロファイルごとにフォルダーが分かれていて、最初のものは Default、続いて Profile 1、Profile 2 と増えていきます。どのフォルダーがどのプロファイルか分からないときは、そのプロファイルで chrome://version を開き、「プロファイル パス」の行を読みます。各プロファイルのフォルダーの中にあるキャッシュは次のとおりです。
Cache
Code Cache
GPUCache
Service Worker\CacheStorage
プロファイルとは別に 1 つだけ存在するキャッシュもあり、User Data の直下に並んでいます。ShaderCache、GrShaderCache、GraphiteDawnCache です。フォルダーを右クリックして「プロパティ」を選ぶとサイズを確認できます。会社の PC ではキャッシュが別の場所にあることがあります。管理者が Chrome のポリシー DiskCacheDir で移動できるため、その場合はフォルダーを探さず Chrome のダイアログから削除してください。
キャッシュフォルダーを手動で削除する
先に Chrome を閉じ、本当に終了していることを確認します。「設定 > システム > Google Chrome を閉じたときにバックグラウンド アプリの処理を続行する」がオンだと、最後のウィンドウを閉じても Chrome は動き続けるため、通知領域のアイコンを探してそこから終了します。Chrome の実行中は User Data\lockfile を開いたままにしていて、Windows は使用中のファイルの削除を拒否します。
そのうえで、各プロファイルの Cache、Code Cache、GPUCache の中身と、User Data の直下にある 3 つのシェーダーフォルダーの中身を削除します。プロファイル内のそのほかは残してください。Cookies、History、Login Data、Local Storage、IndexedDB、Preferences、Bookmarks はキャッシュではなくあなたのデータです。手間を省こうとして User Data 全体やプロファイルのフォルダーを削除しないでください。それはプロファイルのリセットにあたり、同期に残っているとは限らないローカルのパスワードや設定まで消えます。
Service Worker\CacheStorage は性質が違います。サイトがオフラインで動くように意図的にファイルを置く場所で、Web メールのメッセージや音楽サイトの保存済みトラックなどが入っています。削除しても通常は問題ありませんが、Cookie と同じ扱いにして、そのオフラインコピーがなくなってもよいと分かっているときだけ削除してください。
結果を確認する
作業の前に C ドライブの空き容量を控えておき、終わったあとで更新して見比べます。ほとんど変わらないときは、削除したファイルがごみ箱に入っていないか確認します。ごみ箱を空にするまでは容量を使い続けます。Chrome をもう一度開くと、キャッシュが貯まり直すあいだ最初の数ページは少し遅くなります。その後の数日でキャッシュはまた増えるので、目指すのは空のフォルダーではなく、キャッシュが許容できる以上の容量を使っていない状態です。
キャッシュが小さいのに C ドライブがまだいっぱいなら、原因は Chrome ではありません。Windows のキャッシュ整理でほかの容量の持ち主を調べられます。バックグラウンドで動き続ける Edge では、Microsoft のブラウザーで同じ常駐動作を説明しています。
Mole でできること
Mole for Windows のクリーンは、Chrome の全プロファイルの Cache、Code Cache、GPUCache、WebGPU キャッシュと、シェーダーキャッシュ、ダウンロードされたコンポーネントや拡張機能のパッケージ、7 日より古いクラッシュレポートを一覧にします。これらの行は最初から選択されています。Service Worker\CacheStorage は確認用に表示され、最初は未選択で、選んだ場合はごみ箱に移されます。クリーンには Cookie、閲覧履歴、パスワード、Local Storage、IndexedDB を対象にするルールはありません。Chrome の実行中は、Chrome の行が Chromeがキャッシュを占有 と表示されて待機し、Chrome を終了するオプションが出ます。通常のキャッシュは既定で完全に削除されるため、復元できる形にしたい場合は、クリーンの前に 設定 > キャッシュのクリーンアップ方法 > ごみ箱 を選びます。Edge のキャッシュも同じ方法で扱います。
よくある質問
Chrome のキャッシュを削除するとサインアウトされますか?
いいえ。サインアウトの原因は Cookie の削除で、キャッシュされた画像とファイルではありません。「Cookie と他のサイトデータ」のチェックを外したままにすれば、サイトへのサインインは維持されます。
キャッシュがすぐに元に戻るのはなぜですか?
閲覧中に Chrome が少しずつ貯めるためで、それがキャッシュの役目です。実際に容量を使っているときや、サイトの表示が古いままのときだけ、もう一度削除すれば十分です。
キャッシュを削除すると Chrome は速くなりますか?
通常は速くなりません。キャッシュは再訪問を速くするものなので、削除した直後はむしろ少し遅くなります。効果があるのは、特定のサイトが古い表示や崩れた表示になるときで、日常的な高速化の方法ではありません。