# Mac の Xcode を削除し、必要なツールとアーカイブを残す

> Xcode、Command Line Tools、シミュレータを別に判断し、アーカイブと署名情報を残して Homebrew のビルドを確認します。

Published: 2026-07-02 | Updated: 2026-10-31

Xcode をアンインストールする前に、Apple 向け開発をやめるのか、大きなエディタだけを削除するのかを決めます。Xcode 本体、別途インストールした Command Line Tools、シミュレータランタイム、リリースのアーカイブは別のものです。一括削除はビルド環境や必要なシンボルを失う原因になります。

## 残すものを先に決める

Apple の [Command Line Tools の説明](https://developer.apple.com/documentation/xcode/installing-the-command-line-tools)は、単体パッケージと Xcode 内のツールを区別しています。今後も必要なら単体版を残します。ただし、すべての Xcode コマンドが含まれるわけではありません。

| 項目 | 削除前の判断 | 復元方法 |
| --- | --- | --- |
| Xcode.app | 必要な別バージョンを残す | ゴミ箱から戻すか対応版を再インストール |
| 単体の Command Line Tools | 今後のコマンドラインビルドを確認 | 対応パッケージを再インストール |
| シミュレータとランタイム | テストデータと必要な OS を残す | ランタイムを再取得、消した状態にはバックアップが必要 |
| DerivedData とキャッシュ | ソースと依存関係が取得可能か確認 | 再ビルドと再インデックス |
| アーカイブと署名データ | 配布済みビルドと必要な署名情報を残す | 検証済みバックアップから復元、再ビルドでは代替不可 |

容量を減らすだけなら、先に [Xcode のストレージ整理](https://mole.fit/ja/blog/how-to-clean-up-xcode-mac)を参照します。エディタを残し、キャッシュを選んで整理する手順です。

## アーカイブと署名データを保存する

削除前に Organizer でアーカイブを確認し、必要なビルドを独立した保存先にコピーします。Apple の[アーカイブガイド](https://help.apple.com/xcode/mac/current/en.lproj/devf37a1db04.html)では配布用ビルドとして説明されています。一般的な [Archives の場所](https://help.apple.com/xcode/mac/current/en.lproj/deva52afe8a4.html)は、Mole がキャッシュ整理から明示的に除外する場所でもあります。

```text
~/Library/Developer/Xcode/Archives
```

配布済みビルドは対応する dSYM と一緒に保管します。Apple の[デバッグ情報の説明](https://developer.apple.com/documentation/xcode/building-your-app-to-include-debugging-information)では、バイナリと dSYM のビルド UUID が一致する必要があります。ソースを再ビルドしても元のシンボルの代わりにはなりません。

必要なプロビジョニングプロファイルと署名 ID も残します。Apple の[署名情報のバックアップ手順](https://help.apple.com/xcode/mac/current/en.lproj/dev8a2822e0b.html)によると、プロファイルを再取得しても失われた秘密鍵は戻りません。アンインストールのためにキーチェーンや署名データまで消さないでください。

## まず Xcode アプリを削除する

ビルドとテストを終え、Xcode と Simulator を終了し、削除する Xcode を特定します。Apple の [Finder での削除手順](https://support.apple.com/en-us/102610)に従い、アプリをゴミ箱へ移します。複数ある場合は実際の場所を確認し、似た名前のアプリをまとめて消さないでください。

残すツールの動作確認が終わるまで、ゴミ箱に保持します。戻せるのはそこに残る間だけです。後日の再インストールには対応版とダウンロードが必要です。完全削除までは容量を使うため、空き容量が変わらなくても移動失敗とは限りません。

## Command Line Tools は別に判断する

Apple の[開発用ディレクトリの設定手順](https://developer.apple.com/documentation/xcode/configuring-command-line-tools-settings)にある読み取り専用の確認です。

```sh
xcode-select --print-path
```

Xcode 内のパスならそのアプリのツールが選択されています。`/Library/Developer/CommandLineTools` なら単体パッケージです。エラーは有効な開発用ディレクトリがないという意味で、プロジェクトのソースが消えたわけではありません。

単体版が必要なのに未インストールなら、`xcode-select --install` でインストーラを要求し、完了させます。そのディレクトリが存在してから選択します。

```sh
sudo xcode-select --switch /Library/Developer/CommandLineTools
xcode-select --print-path
```

次のコマンドで単体版のパスが表示されることを確認します。後で戻す場合は同じ Apple の手順で、実在する Xcode を選びます。パスの変更では不足するツールは入りません。

単体版も不要なら、Apple のインストールガイドに `/Library/Developer/CommandLineTools` の削除手順があります。必要性を確認してから正確な対象にだけ使ってください。ゴミ箱を通さない直接削除です。上位の `/Library/Developer` は残します。

## シミュレータとキャッシュは別作業にする

最後の Xcode を消す前に、Apple の[コンポーネント管理手順](https://developer.apple.com/documentation/xcode/downloading-and-installing-additional-xcode-components)で不要なランタイムを確認します。現在の文書では設定画面を **Components** と呼びます。ランタイムと仮想デバイスは別に判断し、詳細は [iOS シミュレータの整理](https://mole.fit/ja/blog/how-to-clean-up-ios-simulator-mac)を参照します。

DerivedData とキャッシュは先の Xcode ストレージガイドで特定した出力だけを整理します。再生成にはソース、依存関係、必要なツールチェーンが要ります。Archives やプロビジョニング情報は対象にせず、Developer 全体を消して終わらせないでください。

## Homebrew と残すビルドを確認する

Homebrew の[インストール要件](https://docs.brew.sh/Installation)は、formula をソースからビルドする場合に Command Line Tools または Xcode を挙げています。エディタを開かなくても単体版が必要な場合があります。ただし `xcodebuild` など Xcode 専用ツールが必要な作業の代わりにはなりません。

選択された開発用ディレクトリを確認し、今後使う代表的なビルドを試します。失敗したら不足するツールなのか依存関係なのかを読んで判断し、追加削除や再インストールを急がないでください。確認できるまでアプリを戻せる状態にします。

## Mole の役割

Mole Mac の**アプリ**では Xcode を削除でき、データの確認を促す注意が表示されます。選択内容を確認するためのもので、関連フォルダをすべて捨ててよいという意味ではありません。

**クリーン**では開発用キャッシュ一覧から Xcode Archives を除外し、内蔵ホワイトリストにも Archives のパスがあります。この保護はビルドや署名情報のバックアップではないので、削除前に別途保存します。

## よくある質問

### Xcode を削除しても Homebrew は使えますか？

使えますが、ビルドに必要なら対応する Command Line Tools を残すかインストールし、開発用ディレクトリと実際に使うビルドを確認してください。

### Xcode.app を削除するとシミュレータもすべて消えますか？

そうとは限りません。最後の Xcode を消す前に、コンポーネントとシミュレータのガイドに従い、ランタイムとデバイスデータを別に確認します。

### ソースがあれば Archives を消してもよいですか？

配布済みビルドのアーカイブと対応シンボルは残します。再ビルドで同じ UUID になる保証はなく、Xcode の再インストールでも古い署名秘密鍵は戻りません。

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